一説によれば、過去の歴史を遡ると世界は狩猟民族と農耕民族に分けられると言われています。狩猟民族は文字通り生活の基盤を狩猟に置き、森や平原、海などに生息する動物や魚を狩り、生活の糧を得てきました。
彼らは一つの地に定住せずに、小集団で移動しながら生活していたと言われています。また、狩猟が食料確保の主な手段になるため、獲物が取れれば満腹、そうでなければ空腹を我慢するといった、いわば偶然性に依存する暮らし方でした。
一方の農耕民族は、主に河川流域に住んで麦や稲を育てて日々の生活を営んできました。作物を育てるために一箇所に定住したと言われています。
徐々に耕作用の道具や保管用倉庫ができ、河川の増水や収穫時期を知るため天文学や地政学が発達し、計画的に作物が育てられるようになったそうです。
前述のような「狩猟民族と農耕民族」という考え方に当てはめると、それぞれの行動スタイルにも違いがありそうです。大きく考えると、狩猟民族は勢いがあり華やか、農耕民族は計画的で控えめだと言えるのかもしれません。
日本人は、人の目を気にして周りと同じでなければならないと考えてしまいがちです。じっくり準備に準備を重ねてスタートする農耕民族の考え方が根底にありそうです。
私は最近、営業スタイルも狩猟民族型と農耕民族型があるのではないかと仮説を立てております。日々1件の受注を目指す狩猟型、つまりハンターのような営業スタイルとコツコツ積み上げる農耕民族型(自己マネジメント型)です。
どちらがいいとは言いませんが、日本人に向いているのは恐らく農耕民族型なのだろうと思います。そして誰でも簡単にコピーが出来て、再現性があるのもこの農耕民族型でしょう。
自身の特性を捉えて、どのように振る舞えば最高の結果を得られるのかを意識することが重要になると思います。